熱帯魚を飼育する上で避けて通れない事。
そう!水換えです。
手間掛けて水を換える事も楽しいのですが、水槽のサイズが大きくなると非常に時間が掛かります…
水槽ばかり構っていると怒られますんでね…(笑)
そんな多忙な?方にオススメのシステムが「24時間新水垂れ流しオーバーフロー」です。
字の通り新しい水を垂れ流して溢れた水が排水されるシステムです。
専用の給排水が必要になるので気楽に使用できるシステムではありませんが、大型魚の飼育についてこれ以上の換水方法は無いと思っています。
ここでは新水垂れ流しのメリットや運用方法等を紹介したいと思います。
24時間新水垂れ流しオーバーフローのメリット・デメリット
■メリット
まずこのシステムのメリットについて紹介します。
- 定期的な水換え不要
- 安定した水質の維持
- 生体の調子も良くなる
主に上記3点が大きなメリットです。
1.定期的な水換え不要
これについては常時新たな水が注水されているので定期的な水換えは不要になります。
これって大きなメリットだと思いませんか?
大型水槽は水量にして1,000リットル以上ある事も珍しくなく、それの3分の1換水…
水を抜くのも入れるのも時間が掛かります。
趣味は楽しい事なんですが、時間が掛かり過ぎると家族からの視線も痛いです…
水換えに使っていた時間を水槽眺める時間に変えたって良い訳ですからね!
2.安定した水質の維持
常時新たな水が注水されて定期的な水換えが不要になる為、急な水質の変化を避ける事が出来、水質の安定が見込めます。
大型魚を飼育している水槽では換水直後とその1週間後では水質が大きく変化してしまいます。
従来の水換えでは3分の1なり半分なり一気に水を変えます。
そうなれば水質は急に変化してしまいますよね??
24時間新水垂れ流しを導入する事で上記の様な事も無くなります。
3.生体の調子も良くなる
安定した水質が維持されると自然と生体の調子も良くなります。
水には魚にとって必要なカルシウムやマグネシウム等のミネラル類も含まれているので常時供給される事は健康にも良いのではないでしょうか?
我が家で飼育しているオスカーは1匹デリケートな個体がいて、3分の1換水を行うと粘膜が剥がれます…
それが悪い事なのかどうかはわかりませんが、他のオスカーはそんな事起きないのでやはり良くない事なのでしょう…
しかし垂れ流し期間中は粘膜が剥がれる様な事も無く、元気そのものです!
(実際には粘膜が剥がれてデロデロになっていてもとても元気ですが…)
■デメリット
メリットが多い垂れ流しシステムにもやはりデメリットはございます…。
- 専用の設備が必要
- 水道代・電気代が掛かる
- 掃除は必要
個人的にはあまりデメリットは感じませんがあえてあげるならこの3点でしょうか?
1.専用の設備が必要
垂れ流しを行う為には専用の給排水設備が必要になります。
一般的な家庭は台所や洗面所にしか給排水設備がない為、導入の部分で早速躓く事になるでしょう…。
中には床や壁に穴を開けて給排水設備を後付けする強者もいらっしゃる様なので完全に無理って事はありません!
私は新築を建てる時に垂れ流し前提で水槽部屋を作ったので180センチ水槽専用の給排水設備を付けて貰いました。
また、浄水器等の装備も必要になりますが常時浄水を行う事になる為、浄水器のカートリッジが非常に汚れます。
2.水道代・電気代が掛かる
井戸水&ソーラーがある場合には大きな問題にはならないかも知れません。
新水垂れ流しは注水した水が飼育水に混ざり排水されていく為、従来の水換えに比べると効率が悪いです。
我が家の180センチ水槽は週1000リットル位垂れ流している計算です。
週1回の水換えであれば半分変えても500リットル位でしょうから倍になりますね…(笑)
水道代計算サイトで計算してみた所、4,000リットルで水道代が1,695円かかる様です。
我が家は浄化槽なので下水道料金は掛かりませんが毎月の事なので結構な金額になりますね(笑)
そしてもう1つが電気代です。
冬の垂れ流しをしない理由は冷たい水が常時注水されるって事です。
水温が下がるのでヒーターが稼働する時間が増えます…。
夏場は水温上昇防止に役立つのでオススメです!
塩素の量が増える様なので残留塩素にはご注意を…!
3.掃除は必要
これはデメリットとは言わないかも知れませんね(笑)
水換えが必要無くなるだけでウールも汚れますし砂利を敷いていれば汚れも溜まります。
苔だって生えますので定期的な清掃は必要です。
実際の運用方法
参考までに我が家の運用方法を紹介します。
■濾過槽
1200×600×450のアクリル水槽に新水垂れ流し用の排水管を取り付けた物を使用しています。
DIY!! 24時間新水垂れ流しシステム!! 濾過槽の穴あけしてみたよ!! - 金欠パパの四畳半アクアリウム
■新水の注水量
我が家の水量は濾過槽と合わせて1,200リットル位です。
砂利掃除でいくらか水が抜けるので現在は週当たり1000リットル位の注水をしています。
本来はphモニター等で数値を確かめて決めるべきなんでしょうが、手に入るまでは感覚でやってます(笑)
毎分100cc注水すれば7日間で1,008リットルになる計算です。
実際には水圧の変動等で変化する様なので正確ではありません。
垂れ流しを導入した感想
大型水槽を置くなら絶対に新水垂れ流しをしようと決めていたのでとても満足です。
水槽部屋の給排水設備も家の購入金額と比べれば大した金額じゃありません。
設備さえあれば維持費も寒い時期を除いて水道代が倍になるだけです。
我が家の場合は差額が800円なので正直メリットの方が大きいです。
週に1度、プロホース等での砂利掃除や苔掃除を行うだけなので楽チンです!
これから生体が増えれば水換えする量も増えるとは思いますがそれこそ垂れ流しの本領発揮だと思います。
大型水槽を設置する方は是非検討してみて下さい!