アクアリウムをしていると、こんな設備があれば良いのになぁって思う事がありませんか??
濾過槽や水槽台をDIYでどうにかしている私の場合、既製品が使えない、サイズが合わないなんて事が日常茶飯事です。
そんなわけで今回は、オーバーフロー濾過槽に載せる、引出し式ウールボックスを自作しました!
塩ビ板の加工なんて難しいかな?って敬遠していましたが、ウールボックスは圧が掛かる事も少ないし、水槽の上にあるので漏れてもなんとかなる!!と挑戦してみたので良かったら参考にしてみて下さい。
DIY 意外に簡単!ウールボックスを自作してみよう!!
ウールボックスの仕様
今回作成したウールボックスは引出しタイプにしました。
ろ材を洗浄する際に、蓋や配管を取るのが面倒な事、ろ材をなるべく多く入れられる事、この2点を解決してくれる仕様です。
奥行600ミリの濾過槽に置けて水槽台にギリギリ収まるサイズで作成しました。
内寸は250ミリ取っていて、通販で販売されているサランロック、ブラウンマット、グリーンマットの規格?に合わせました。
目詰まりによるオーバーフロー対策として、引出しの一面(奥側)を少し低くし、万が一の際には奥側から排水される様にしています。
使った材料や道具
材料
・塩ビ板(3ミリ厚)
・塩ビパイプ
・塩ビ継手
・塩ビ用接着剤
カット用工具
・プラスチック用カッター
・金属製の定規
・ホビーカンナ
・紙やすり
組立用工具
・ハタガネ
・コーナークランプ
・マスキングテープ
穴あけ用工具
・電動ドリル
・6ミリドリルビット
・自在錐
製作工程
設計図を書く
何かを作る時には必ず設計図を書きましょう!
どの程度の材料が必要か、何が必要か、紙に書く事でイメージがしやすくなります。
私も最初に設計図を書きますが、終わる頃には仕様変更されている事が殆どです。
この設計図も最終的には全然違う大きさになりました(笑)
難しく考えず、ザックリ書きましょう。
材料のカット
予算に余裕があり、図面に自信があるのであればカットサービスを利用して全てお願いしてしまう事が楽でいいと思います。
1820×910の3ミリ厚、当時は5000円でしたが、数ヶ月の間に6,500円に値上がりしてました…
私は予算も自信もないので自分でカットしましたが、この作業が1番大変でした…。
塩ビ板の保護用紙に墨線を引き、金属製の定規を当ててカッターで何度も切り込みを入れて割り、断面をホビーカンナで整える。
文章にすると簡単そうですが、そんなに綺麗に切れません…
ホビーカンナで整えるのもあまり上手くいかず…
私の技術的な問題でしょうが、カンナと紙やすりを駆使してどうにかこうにか断面を整えました。
次の機会までにこれが欲しいですね…
穴を開ける
塩ビ板に配管を通す穴と底面のパンチングボード用の穴を開けます。
配管を通す穴は2箇所です。
マスキングテープ等で仮組み、配管の高さを決めて穴を開けました。
高さがズレると困るので2枚重ねて穴を開けました。
継手の太さに合うホールソーが無かったので自在錐を使いましたが、やりようによってはホールソーでも問題ありません。
底面に使うパンチングボードは買うと高いので作りました。
油性ペンで格子状に線を引き、交わる所にひたすら穴を開けます。
割防止の為に当て木をしてます。
面取りカッターがあれば面取りした方がバリが無くなって良いと思います。
中々地味で大変な作業でしたがこのサイズならまだ我慢出来ますね。
組み立てる
いよいよ組立です!!
断面を整える地味な作業はこの工程に大きく影響を及ぼします。
ハタガネ、コーナークランプ、マスキングテープを駆使して固定し、接着剤を流し込みます。
コーナークランプはもう少しお金出してちゃんとしたの用意するべきでした…
ハタガネは中々いいお値段しましたが、非常に便利でとても使い勝手が良かったです。
クランプのみだと端は密着していても、真ん中辺りが浮いていたりしましたが、ハタガネを利用する事でそれも解消されました。
マスキングテープでもどうにかなると言えばなりますが、今後も何か作るかも知れないって人は買ってもいいかも知れません!!
接着剤を染み込ませていく作業は、思っていたよりも簡単でした。
染み込みきれなかった接着剤が垂れたり、変な所に垂らしてしまったりしましたが、そこが汚れるだけで大した影響はありませんでした。
気になるなら磨けば消える様です。
私は気にならないので放置しました笑
接着剤はすぐ乾くので、ドンドン作業を進め…
ついに組み立てが終わりました!!
少し歪んでしまいましたが、引出しも問題なく使えます。
設置する
既存の濾過槽と置き換えます。
before
5年間ありがとう(涙)
after
これ自作したって凄くない??
専用設計なのでサイズはピッタリです!!
と言いたかったのですが、どうしても水槽台に干渉して入らなかったのでディスクグラインダーで上を1センチ位ぶった切り、天板を再接着すると言う力技でどうにか納めました。
見えない所だしまぁ…笑
苦労したパンチングボードもいい感じ!
感想
使用してみた感じ、非常に便利です!
狭い所に手を伸ばしてろ材を取り出す必要が無くなったのでメンテナンスの敷居が下がりました!!
面積も広いので目詰まりし難く、相当な期間放置しないとオーバーフローする事もなさそうです。
欠点としてあげるなら、引出しを出した時に水が垂れます。
受ける為の容器が必要になります。
ですが、今までもろ材を取り出す際には水が垂れてしまう事が当たり前にあったので、個人的にはあまり欠点だと感じていません。
今回のDIYは新しい事の連続で結構手間取りましたが、冒頭でもお伝えしている様に、「圧が掛かるわけじゃないし多少漏れても平気じゃね?」と、楽観的に作業しました。
もちろん簡単に壊れない様に補強も施しましたが、初めての工作にしては上手く行ったと感じています。
塩ビ板(1800×900)、接着剤、配管類全て足しても7000円前後だったと思いますが、塩ビ板がまだ1/3位余っています笑
ハタガネ等の工具を買ったので一度きりにせず、また色々と作ってみたいと思います。
くれぐれも怪我には注意して下さいね!