我が家のメインタンクは玄関を開けた時、真正面に現れる180センチ水槽です。
正面と側面から水槽を鑑賞出来るようにしています。
水槽自体は180センチあるんですが、玄関の広さの都合上、玄関から見える水槽は横幅164センチです(笑)
今回は友人からよく聞かれる、「これどうなってんの??」を紹介したいと思います。
壁くり抜き水槽とは?
正式な名称はわかりませんが、埋め込み水槽や壁くり抜き水槽で検索を掛けると似たような仕様の水槽が表示されます。
この水槽は埋め込んでいる訳では無く、壁の一部をくり抜いて穴を塞ぐ様に水槽を設置している簡単な作りな為、私は「壁くり抜き水槽」と呼んでいます。
くり抜き間口や各部の寸法
我が家の水槽部屋の図面です。
細かな数字は最終的に変わったりしていますが参考になれば幸いです。
腰壁(床から水槽まで)
土間から1,135ミリ、フローリングの上から965ミリ
下がり壁(天井から水槽まで)
1,085ミリ
水槽開口部
高さ500ミリ
掛かった費用
くり抜く費用は特に掛かりませんでしたが、くり抜いた穴を囲うように付けてもらった笠木の費用で10,500円程掛かりました。
新築購入費用に比べてみたら気にもならない金額ですね(笑)
腰壁に貼り付けたエコカラットは80,720円していましたがこれはお好みですね。
クロスで済ませて仕舞えば掛からない費用です。
メリット
見栄えが良い
壁くり抜き水槽の特徴として、埋め込み水槽同様に余計な物が見えない事が大きな利点です。
また、くり抜く間口を水槽のサイズより少し小さくする事で水槽のつなぎ目や水面付近の水垢を隠す事が出来ます。
照明や濾過装置にはお洒落な物もありますが、一般的な物はあまり見栄えが良くありません。
濾過槽や照明を見て喜ぶのは我々マニア達だけですし、ズボラな私は照明の上にいつも埃が被っていました…
それらが露出しないだけでとてもお洒落に見えると思います。
費用があまり掛からない
理由は2つあります。
1つ目は新築時での話になりますが、水槽が見えるところだけ壁を作らないだけなので殆ど費用が掛かっていません!
くり抜いた穴を囲う様に取り付けてもらった笠木しか追加費用として発生していません。
ハウスメーカーに相談した時にも前例が無いが壁をくり抜くだけであれば簡単に出来ますと言われました。
埋め込みで作る場合、水槽も水槽台も特注になり専門的な業者も出入りして非常に高額になると思います。
2つ目は水槽以外の設備が壁の向こう側にある為、見た目がイマイチな安価な設備や自作品を使用しても気にならないと言う事です。
水槽台は知り合いの職人に日本酒一本でしっかりとした物を作って貰いましたが、濾過槽に関しては素人の貧乏DIY品でとても来客にお見せできるものではありません。
私は壁があるおかげで非常に安価に趣味を楽しめています。
水槽の交換が割と簡単
埋め込みとの比較になりますが、アクリル水槽の特性上、傷が入りやすく、いつか交換が必要になるかも知れません。
その時に同じサイズの水槽を持ってきて交換してしまえばいいので簡単です。
埋め込みの場合はまた大規模な工事になるでしょう…
また、くり抜いた間口より小さい水槽へ変更することは出来ませんが大きくする事はいくらでも可能です。
大きくしても見える間口は変わりませんが…
圧迫感が少ない
部屋に水槽があると癒されますが、ある程度の大きさから圧迫感を感じ始めます。
妻から水槽が邪魔と良く言われていました。
しかし壁くり抜き水槽は半ば壁と同化している為、圧迫感はありません。
この辺は奥様の理解を得るための強みになるかも知れませんね(笑)
デメリット
バックヤードが必要になる
水槽が壁の向こう側にあると言う事は、反対側に管理する為の空間が必要になります。
その為、専用の部屋を作る必要があり、趣味専用の部屋を確保する大きな課題が発生します。
我が家は通常であれば和室となるはずの部屋が丸々水槽部屋になりました。
コケの掃除が大変!!
バックヤードから掃除をする事になるので水槽の奥行きに寄っては正面側に手が届きません…
我が家は奥行きが90センチあり、全然届きません(笑)
現在はプレコに頼ってキープしている状態です。
本格的に掃除するなら水槽に入らないと厳しいですね…
壁の厚み分、水槽が遠くなる
埋め込みと違い壁の向こう側に設置するだけの仕様なので、壁の厚み分オフセットされる訳です。
だから何か問題あるかと言うと私はあまり気にしていませんが、水槽の前に物を置けてしまうので子供のおもちゃなんかがよく置いてありますね(笑)
水槽をやめると穴が残る
人生何があるかわかりませんからね(笑)
水槽をやめるってなった場合は水槽をどかすと穴だけが残ってしまいます…。
木の板を貼ってお洒落な空間にリフォームする必要が出てきます。
オープンアクアリウムには向かない
オープンアクアリウム等で水槽の上部からはみ出る様な立派な水草を植えても見えません(笑)
偏見かも知れませんが、その様な楽しみ方をする場合、設備も綺麗な物を使用するでしょうから隠す必要もなさそうな気がします。
まとめ
壁をくり抜くだけであれば大した費用が掛かりません。
バックヤードを確保出来るか否か、これで全て決まると言っても過言では無いと思います。
大きな買い物なので勇気のいる事でしたが、私は思い切って良かったと感じています。
趣味をバックヤードの中だけで楽しむと言えば意外にご家族の理解は得られるかも知れません(笑)
次回は水槽部屋を作るにあたって掛かった費用を公開しようと思います。