シルバーアロワナの飼い方と必要な水槽サイズについて
シルバーアロワナとは
世界には数種類のアロワナが現存していますが、中でも1番大きくなる種類が今回紹介するシルバーアロワナです。
全長1メートル以上に育つモンスターフィッシュでありながら安価に販売されており、飼いきれない飼育者が後を絶たない熱帯魚の代名詞と言っても過言ではありません。
シルバーアロワナを飼育する為に必要な環境を用意する事は容易ではありません。
しかし環境が許せば非常に素晴らしい熱帯魚だと思います。
その泳ぎ方は胸ビレを大きく開き堂々と、そしてゆらゆらと優雅に…
その佇まいには時間を忘れて眺めてしまう魅力を秘めています。
良く懐き、捕食も豪快な為、ペットフィッシュとしても非常に楽しい熱帯魚です。
今回はそんなシルバーアロワナを飼育するにはどの程度の環境が必要なのかについて紹介致します。
幼魚時の飼い方
水槽サイズ
60㎝水槽があれば20センチ位までは問題なく飼育できるのでオススメです。
これからシルバーアロワナを飼うぞ!!と大きな水槽を用意している人もいるかも知れませんが、幼魚の間は餌を見つけられなかったり生き餌に逃げられたりして食べれなかったりする可能性があるのでセパレーター等で仕切ったりして対応してあげて下さい。
参考までにシルバーアロワナの1年間の成長記録です。
シルバーアロワナ 1年間の成長記録 - 金欠パパの四畳半アクアリウム
餌について
この時期は体力も無く、沢山食べさせないと弱ってしまう事があるので、餌は毎日2回くらいあげる様にしてください。
メダカやアカヒレを食べられないサイズの頃は冷凍アカムシを与えましょう。
生き餌を食べるサイズに育ったら生き餌を沢山食べさせて弱い時期を一気に抜けてしまうのも1つの手段です。
私はアカムシにカーニバルを紛れ込ませて餌付けした為、生き餌付けにした期間はほんの僅かな期間だけです。
濾過や水温について
幼魚の時は体力が少なく、病気にも掛かりやすい為、水温は28度位の高め、水換えを小まめにして育てるのがセオリーかと思います。
我が家は水作エイトを放り込んで水温25度、水換えも週1回程度でしたが問題なく育てる事が出来ました。
この辺は飼育者の考えで大分左右される所なので好きな方でいいと思います。
私は電気代安い方がいいので25度です(笑)
強い水流も良くないと思ったので濾過も投げ込みフィルターをチョイスした感じです。
20㎝を超えてきたら?
水槽のサイズアップをしてあげましょう。
メインタンクにアロワナにとって脅威となりそうな魚がいなければメインタンクへデビューさせても良いでしょう。
我が家のメインタンクにはオスカーやエンドリがいて混泳が不安だった為、30㎝位までは濾過槽を仕切って飼育していました。
若魚〜成魚
水槽サイズ
最終的な水槽サイズは1500×900×600が最低ラインなのではないでしょうか…。
飼育下では80㎝に届かずに成長が止まるかも知れませんが、それでも水槽の半分近くになるので許す限り大きな水槽を用意してあげましょう!!
120㎝以下の水槽では育成用にしかなりません。
餌について
面白い程、なんでも食べます。
人工飼料、冷凍エビ、ワカサギ、キビナゴ、豆アジ、ザリガニ等
虫も喜んで食べるのでしょうが、我が家では家庭の事情で与えていません。
30㎝を超えてくると随分体力も付いてくるので毎日餌をやらなくても良くなって来ます。
我が家では週4〜5回、人工飼料、ワカサギ、冷凍エビを中心に与えています。
濾過や水温について
大量の水を処理出来てメンテナンスの簡単な物が良いでしょう。
レイシー等の大型上部濾過やオーバーフロー濾過がオススメです。
と言うかこの2つ以外を選ぶと後悔すると思います(笑)
水温は1年通して25度です。
夏場はどうしても水温があがってしまいますが28度位で抑えています。
個人的に高水温飼育って水も痛むし電気代かかるし普通に飼育する分にはメリット感じないんですよね。
混泳について
良く混泳される熱帯魚
ガーパイク類
シクリッド類
ダトニオ類
大型ナマズ類
上記の熱帯魚類は姿形が大幅に違う為、争いが起きにくいと言われています。
注意が必要、又は混泳出来ない熱帯魚
アロワナ類
どう猛な熱帯魚
口に入るサイズの熱帯魚
アロワナ同士はテリトリー争い等で激しく喧嘩するので注意が必要です。
その他、どう猛な熱帯魚はアロワナを苦しめるだけなので避けてあげて下さい。
シルバーアロワナが食べてしまったり、食べられてしまう様なサイズの魚とは当然ですが混泳出来ません。
喧嘩には注意!
シルバーアロワナ比較的穏やかと聞きますが良く小競り合いが起きています。
相手は生き物なので絶対はありません。
我が家も良くオスカーと喧嘩して怪我させたりウロコ飛ばされたりしています…
一般的には、
- 食べられないサイズを選ぶ。
- 数を多く入れる。
- セパレーター等で仕切り様子を見る。
等の方法で挑戦する方が多いと思います。
飼育する上での注意点
1.飛出しに注意!
シルバーアロワナの死因の多くを占めているのが飛出しによるものです。
蓋を閉め忘れた、そもそも蓋なんてしてなかった、蓋はしていたけど隙間から出てしまった等、よく聞きます。
成魚になると蓋の上に重りを乗せておいても吹っ飛ばされる可能性があるのでネジで固定出来る様な蓋を強くオススメします。
2.水質の悪化に注意!
シルバーアロワナに限らず、大型魚は水を非常に汚します。
濾過の容量が足りていなかったり、水換えをサボっていたりするとあっという間に水質は悪化します。
その環境が長く続くとアロワナにとって大きなストレスとなり、様々な病気やエラめくれ等の症状が出てしまいます。
古代魚の仲間は非常に薬に弱い為、病気を発症すると対応が困難になりますので注意しましょう。
3.水槽の設置場所に注意!
大型水槽を設置する事になりますので重量は相当な物になります。
シルバーアロワナを飼育出来るサイズの水槽は一般的に建てられた住まいでは設置出来ない、設置出来たとしても長期的に見て問題が発生する事が殆どだと思います。
器用な方は床下に潜り、床の補強をしていますがそうでない方は業者頼みになると思います。
我が家は新築時に2トン位乗っても大丈夫な様に作って貰いました。
もちろん水槽を置く台も頑丈な物で無ければいけません。
趣味で住まいがメチャクチャになったら堪らんですからね…。
最後に
以上が私流のシルバーアロワナ飼育法です。
非常に安価に手に入る熱帯魚ですが、飼育環境を整える為の費用は莫大です。
水槽部屋の工事抜き、台は職人からの新築祝い、濾過装置は自作で節約をしても30万円以上掛かりました。
冬の電気代で家計を圧迫し半端な覚悟では維持できない設備である事を改めて実感しているところです…(笑)
小さい間はと言っているうちに大きな水槽が必要になります。
我が家は8㎝から10ヶ月で50㎝になりましたΣ(゚д゚lll)
毎日ちゃんと餌をやっていたらもっと大きくなっていたと思います。
脅す様な締めくくりになってしまいましたが大きく育ったシルバーアロワナはとても迫力がありカッコいい熱帯魚です。
折角なら大きな水槽でバーン!と飼育してあげて下さい!!
上記の飼育法は我が家での一例になりますので同じ様に飼育しても上手く行くとは限りません。
相手は生き物なので自己責任で管理してあげて下さいね。